《福岡百子の手紙》(1人の方に出した手紙の返事から)
2017年 12月 10日
私は、被災者の行く末を案じておりまして、被災者を後継者に委ねて、被災者が安心して頂けます事を願っております。余りにも過酷な被災者の年月です。生き地獄そのものです。国をあげての集団殺害、しかもジワジワと、生活も、住む土地も失わせて、家族もバラバラに引き裂いて、貧困と、病い、孤独、虐め、人権を失わせて、最後には高齢者を動物達の住む荒れ地に帰して、店も病院も無く生活出来ない環境に、「被災者達が、後はしてください」と丸投げされて、資金も援助も無く、おまけに被災者の方には、懐かしい幼い時からの思い出が詰まって、美しく楽しく幸せだった故郷、視るも哀れな悲しい荒れ地と廃墟に化したわが家、祖先が眠る荒れた墓、思い出の場所がみな廃墟に化した姿を見た時の、悲しみとショックの深さは想像を絶するものだったでしょう。せめて、動物の駆除や人が住める環境に整っているべきでしょう。
被災者は言います。
「若者は帰らないのだから、いずれ年寄りは皆死んで、無人の町になる。廃墟になって忘れられていく、原発のことも国民から忘れられて行く。国は最初からそれを予定していたのだと、今それが判った」と。
福島被災者は苦しんで亡くなって行きます。被曝の影響や心労と過酷さで倒れた人が多いです。これは国を挙げての殺人行為ではないでしょうか?
○○様。 どうぞ宜しくお願い申し上げます。
福岡百子