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2011年3月に発生した福島原発の事故発生後、現在も仮設住宅等での避難生活を強いられている被災地の方々の状況をお伝えすると共に、支援の呼びかけなどを行わせて頂いております。


by momofukuoka
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変わらぬ現状―被災地の今

御嶽山噴火で亡くなられた方、ご遺族の皆様には心からご冥福をお祈り申し上げ、お悔やみ申し上げます。また自衛隊の皆様には心から感謝申し上げます。日本には110の火山があると言われます。地震国と言われている日本、54基(世界第3位)もの原発を持つ日本。将来に不安を感じる日本です。
さて今日も、福島被災地の「今」を紹介させていただきます。


【被災者の声】
川内村、母(88歳、要介護)、夫(63歳、除染の仕事)、妻(63歳、母の世話)
「現在、四畳半2間の仮設に住んでます。すでに解除宣言され、自宅に帰ってよいと言われましたが、自宅の除染は1回したのみで、今も家の中は0.6マイクロシーベルトあります。もう一度除染して欲しいと頼んだら、国の予算がないのでできないと言う。年老いて寝たきりの母は、自宅に帰りたい、自宅で死にたいと言う。母の事を思うと、自宅で最期を過ごさせたいと思う。だけど、放射能のことを思うと、怖くて私は帰りたくない。癌を考えると、これから先は怖い。川内村には店が少ない。呉服屋が1軒、あれこれ市場(野菜、肉屋、魚屋、薬屋)が1つ、離れた部落に魚屋が1軒あるだけです。仮設住宅には、1週間に2回、移動販売が来るだけです。私は話す人がいなくて、声を聞きたくて、電話しました。」

南相馬、男性(68歳、津波で自宅を流された人)
「津波で自宅を流された人は、原発とは関係ないからと言われ、お金をもらえない。一時金として100万円もらい、家を建てる保証金として200万円もらい、計300万円もらっただけで、何ももらえない。原発の小高の人は羨ましい。月10万円もらえるんだもの。」

南相馬、男性(78歳、原発、小高地区の人)
「津波の人は復興住宅に入ることができる。しかし小高区の人は自宅があっても、放射能のために帰ることができない。仮設以外に行くあてがない。移住し、家を建てるだけのお金が出ない。小高区は東電ではなく文科省が責任を持っているという。相談に行っても、『話し合っています』『申し訳ありません』のみ。私たちのことは棚上げされている。

国は今、集中豪雨被害の広島、そして御嶽山のことに集中しているので、福島のことは取り上げなくなっている。小高区は来年から除染を始めると言う。28年4月からは住めるのではないか?と言う。今、自宅は泊まることはできない、と言う。出入りはできる(自分で除染して)。自宅はネズミが凄い。至る所がかじられ、タンスの中にもいる。イノシシも餌をあさりに来る。人間に向かって来る。家の物は自分で処分しなければならない。小高区は環境省と一般のボランティアの人が処分してくれると言う。しかし小高区の人は80歳近い年老いた人が多いので、自宅にある思い出の品々は、他人にかき回されたくない、と言う。自分が納得して処分したいのです。

仮設から小高区まではバスが出ています。日に4回出ます。バスで30分~40分かかります。80歳で一人行く人がいる。自宅で転んで怪我をした人もいる。具合悪くなった人もいる。家に帰って死にたい、という人もいる。実際、自宅に行って自殺した人もいる。」

「私は自治会長として、年寄りが自宅に戻ると、仮設に帰ってくるまで心配です。昨年1人亡くなり、今年の夏に2人亡くなった。お骨は仮設にあります。仮設でも支援物資は全く来なくなった。食品や生活消耗品は助かる。最近は仮設にもネズミがいる。小さいネズミで動きが速い。戸を開けておくことができない。ビニール袋、ダンボールも穴を開けてしまう。チューリップの球根も食べられてしまう。仮設の住民も鬱的になり、出てこなくなった。集まりに呼びかけても、4、5人くらいしか集まらなくなった。」


【「災害省」の設置を】
私は被災者には、天災も人災も、津波の人にも、原発の人にも、国が「災害省」としての省を作り、地方任せではなく、国として、すべての人の命と生活を守る省として、一貫した対策部署を作ってはいかがでしょうか、と思います。被災者には復興するまで生活保護法を適用し、日本の市民である以上、どの土地に住んでも、安心して生活と生命を守られるという、国全体の基準を作っても良いのではないでしょうか? というより、ぜひ今の国会で人間の生活と命を守る基本法を作っていただきたいと、切に望みます。


【生きる力―アドバイス】(9回目)
お互いは鏡です。「おはよう」と明るく声をかけると、そこには温かなエネルギーが流れ、幸せな波動に包まれ、幸せな雰囲気が流れるでしょう。相手が反応すればラッキーですが、反応が無くても、相手には幸せな余韻が残り、相手を幸せの衣で包んでくれるはずです。褒められて、感謝されて、不愉快になる人はいないでしょう。積極的に「ありがとう」と言いましょう。「こんにちは」と言いましょう。私の一言が、もしかして、生きる力を失った人に「エネルギーを与える力」になるかもしれません。


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【支援品をよろしくお願い申し上げます】
支援が必要な状況は変わっておりません。皆様の優しいお気持ちをどうぞおよせください
福岡百子
携帯 080-5547-8675          
f.mom.1941@ezweb.ne.jp
(恐れ入りますが、これらの連絡につきましては
AM10:00~PM5:30までの間に頂けますようお願いいたします)

なお、こちらのリンク先には現在被災地から要請を受けている、具体的な支援品のリストを掲載しております。併せてご覧いただければ幸いです。

※当ブログは福岡氏より委託を受けた、前野賢一郎(maeken24@ybb.ne.jp)が更新作業等の管理・運営を行っております。
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by momofukuoka | 2014-10-10 09:48 | 福島の被災地の現状