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2011年3月に発生した福島原発の事故発生後、現在も仮設住宅等での避難生活を強いられている被災地の方々の状況をお伝えすると共に、支援の呼びかけなどを行わせて頂いております。


by momofukuoka
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「命と生活」を脅かされる原発被災者

今年の夏の異常なまでの暑さ、台風12号、11号の猛威。痛ましいまでの爪痕に、心の痛みを感じ、亡くなられた方、災害に遭われた方に、心からお悔やみ申し上げ、一日も早い復興をと、心からお祈り申し上げます。

私たちの地球はどうしてこれほど異変が起こり、心も荒れすさんでしまったのでしょうか? 私たちは、この現状を諦めなければならないのでしょうか? それとも、警告として受けとめ、私たちは自然に対し、もっと謙虚になり、人間の限界を知り、再度、自分の心を見つめ直し、素直で純粋で清らかで愛くるしい、生まれたばかりの赤子のような魂に戻り、自己の人生を作り直す、という心の再生への警告を天から投げかけられている時期と思ってはいけないでしょうか?

各々の人生は一回限りです。後に続く子どもや孫たちの人生に、良い社会、環境を作っていくという願い。誰でもが願望すると思います。私たち、諦めることなく、皆の力でこの地球を再生していきませんか?

1945年8月6日午前8時15分に広島に、8月9日午前11時2分に長崎に、原子爆弾が投下され、69年経ちました。「過ちは2度と繰り返しません」と言い続けてきたような気がしますが、今、福島原発被災者が背負って居られる苦悩について、国も、私たち国民も、己に問い、国を挙げて福島救済を最優先課題とすべきではないでしょうか。でなければ、「過ちは2度と繰り返しません」の宣言は、「本当ですか?」と思いたくなるのですが。

皆様、どうか福島原発被災者に目を向けて、彼らを救うことに全力を注いでいただけませんでしょうか? 総理は「国民の命を救う」ためにと、集団的自衛権の行使を認める閣議決定をしました。「国民の命を救う」、本当の意味で「国民の命と生活を救い、守る」。これが政治の本来の目的であるような気がしますが、現実は、「国民の命と生活」が脅かされてきているような気がします。

今日も福島被災者の現実をお伝え致します。


【仮設住宅の環境】(被災者の声です)
双葉町のある仮設住宅は「店までは2km離れている。200~300m先に下水道の処理所があり、汚染物が山積みされ、臭いが凄い。住みたくないけど、我慢するしかない。」

ある仮設住宅は、「通路が狭いために、歩くと他者の家の中が丸見えです。」家の中に居る住民も「目の前を人が通る。時には視線が合う。安心して寝そべることができないので、一応、カーテンを閉めているのですが。」

ある仮設は、「山の中、高台に仮設があります。店は遠く、生活必需品を求めるのが大変です。老人が多いので。冬になると、風に吹きさらされ、寒くて大変です。」

ある仮設は「周辺に一般住宅も、店もない。田んぼの中に我々の仮設は建ちました。風が吹くと家が揺れます。我々の仮設よりもあぜ道が高いので、雨が降ると水浸しになります。」


【被災者の健康状況】
両親、配偶者の介護、病気で倒れる人が多くなりました。

「両親は足腰悪くなり、転んで骨折し、手術をしました。世話する人は私しかいません。両親の介護をしつつ、仮設住宅の自治会長をしています。」

「母は要介護5。83歳で寝たきりで、流動食です。父は認知症になりました。夫は田畑に行くけど、放射能で作れません。私は生活のために働いていますが、両親の介護もしなければなりません。母はデイサービスを利用していますが、十分ではありません。なぜなら南相馬市は施設も津波で流され、施設も職員も少なくなりました。最近は原町に避難して来られる人が多く、老人、要介護者、認知症の人が多くなり、皆、認定や入居を待っている状態です。皆、収入がなく、生活が苦しいです。私だけでなく、皆、同じ状況です。」

「妻はパーキンソン病になりました。四畳半の仮設では車椅子を入れられません。トイレに行くときは背負っていきます。妻の世話、生活のこと、そして仮設の自治会長の任は限界です。」

「妻は精神的苦痛で、私が仕事に行っている間に首つり自殺をしてしまいました。事故とか病死なら諦めもつくが…。」辛そうに語る1人暮らしの方です。

「父は要介護となり、認知症にもなりました。男手1人の四畳半の仮設住宅では、父の介護をするだけで精一杯で、私も不調になりました。仮設住宅の自治会長を続けることは困難となりました。後任を願うのですが、引き受けてくれる人がいません。もう限界で、皆の世話ができません。水、米、調味料、洗剤、トイレットペーパーの支援を皆のために欲しいのですが、世話できる人がいなくて…。断らざるを得ない状況なのです。本当は欲しいのですが…。」

「私は心臓が悪くなりました。」「私は腎臓が悪くなり、入院待ちです。」「私は透析を始めます。」たくさんの方々から、辛い電話がかかってまいります。


【国が最優先すべきことは…】
本当に病人が多くなりました。災害の日の地獄のような体験。悲しみ、苦しみに押しつぶされてきた日々。肉親、親子との別れ。孤独な絶望の日々。訴えても受け入れてはもらえず、無視された日々。誤解され、冷たくされた日々。経済的保障もない、将来への不安。生活環境の悪さ…。こうした長年のストレスにさらされて、病気にならないはずはないと、私は思います。むしろ、耐えて、我慢して居られる被災者に頭が下がります。
しかし、我慢させて良いはずはありません。このままで良いはずはありません。

〈日本国憲法〉第25条には記されています。
第1項「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。」
第2項「国は、すべての生活部面について、社会福祉、社会保障及び公衆衛生の向上及び増進に努めなければならない。」 (http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S21/S21KE000.html)

〈生活保護法〉には記されています。

第1条「この法律は…国が生活に困窮するすべての国民に対し、その困窮の程度に応じ、必要な保護を行い、その最低限度の生活を保障するとともに、その自立を助長することを目的とする。」

第2条「すべて国民は…この法律による保護を、無差別平等に受けることができる。」
 第11条「保護の種類は、次のとおりとする。一 、生活扶助 。二、教育扶助 。三、住宅扶助。四、医療扶助 。五、介護扶助 。六、出産扶助。七、生業扶助 。八、葬祭扶助。」

私は、福島原発被災者に、そして、天災、人災、あらゆる被災者に、状況に応じ、「生活保護法」を適用すべきではないでしょうか、と思います。国民の生命と生活を守ること、それこそが、国が最優先すべきことではないでしょうかと思います。


【生きる力―アドバイス】(5回目)
自分の体に感謝しましょう。心臓、体中の臓器、皮膚、血液、体中の細胞は、私を生かすために、キラキラと輝きながら働いて下さってます。生きるように、生きるようにと。「負けてはならないよ」と。1日が終わった時に、自分の体に「有り難う。今日も頑張ったね」と感謝しながら、体をなでなでしましょう。体はきっとニコニコして、あなたに語りかけるでしょう。「嬉しいよ、私を思い出してくれて。しかし無茶しちゃダメだよ」と。


【支援のお願いです】
福島原発被災者は、国の一方的な帰還宣言に伴い、汚染された地に戻っております。しかし、店も病院もない所に。そして、自分で耕す野菜や米は食べられません。少ない量でも結構ですので、水、米、調味料、その他食品、生活消耗品など、ご支援いただければ有難く存じます。よろしくお願い申し上げます。


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【被災地への支援に関するお問い合わせ】
福岡百子
FAX 047-346-8675
携帯 080-5547-8675          
f.mom.1941@ezweb.ne.jp
(恐れ入りますが、これらの連絡につきましては
AM10:00~PM5:30までの間に頂けますようお願いいたします)

なお、こちらのリンク先には現在被災地から要請を受けている、具体的な支援品のリストを掲載しております。併せてご覧いただければ幸いです。

※当ブログは福岡氏より委託を受けた、前野賢一郎(maeken24@ybb.ne.jp)が更新作業等の管理・運営を行っております。
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by momofukuoka | 2014-08-12 09:21 | 福島の被災地の現状