2011年3月に発生した福島原発の事故発生後、現在も仮設住宅等での避難生活を強いられている被災地の方々の状況をお伝えすると共に、支援の呼びかけなどを行わせて頂いております。


by momofukuoka
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被災者からの手紙(南相馬市の住民)7 〈無題〉

〈無題〉

例えば、

ここでこのまま私が

死んだとしても

驚かないでください。

慌てないでください。

あの日(震災)

別々のくらしが始まった時から

わたしには覚悟ができています。

仮設に移ってから

二回目の冬がきて

一人ぐらしは

思っていたより

遥かに辛いものです。

灯りを消して

滑り込んだ布団の中で

訳もなく涙がこぼれたり

大声で叫ぶ苛立ちもある

それでも仮設住宅は

嫌なことばかりではなく

八〇歳過ぎの

汚い婆さんに

優しく声をかけてくれる人がいたり

散歩に誘ってくれたりもする

カラオケが年甲斐もなく

楽しかったり

嬉しかったり

心が弾んで

臆病者のわたしが

身の上話をしたり

ここでのくらしも

満更でもなく

確かに先の見えない

不安がない訳ではないが

まぁ、こんなものかと・・・・・。

例えばここで、

このまま死んだとしても

決して不幸だなどと

嘆かないで下さい。

力一杯に生きてきたのだし、

これから先も

わたしの身の丈分の

がんばりで

しなやかに、したたかに

笑って生きていくのだから

心配はいらない

笑顔は流行病のようなもので

他人には直ぐ移るものだから

笑ってさえいれば

そのうち又、

わたしに戻ってくるよ。

案外と

八〇歳過ぎの婆さんも

逞しいものさ

心配はいらない。



           子供達へのメッセージ
by momofukuoka | 2013-05-17 18:02 | 被災地の方々からの手紙