【被災者の生きる方法を…】
日頃より、被災地のためにお心をお寄せ下さり、お祈りや物資支援、義援金など、また温かい思いで福島の方々をご心配していただいております皆様に心から感謝申し上げます。今回はいくつかのお知らせを申し上げます。
①福島の現状はますます過酷になりつつあります。それは放射線量の高いところに帰還宣言をされ、被災者の意志とは別に帰還を促されていることです。もともと素朴で、自己意志を示すことに不慣れな福島の方々は、不条理と知りつつも、為す術が解らず、逆らうことができないでおります。
②支援者の皆様には、為す術を知らない福島の被災者のために、生きる方法を考えてはいただけませんでしょうか? もはや国を責め、被災者の行動を責め、国民の無関心を責めることを止め、いかにしたら福島の被災者を救えるのか、私たち支援者が知恵を絞って救済のために積極的に動いていただけませんでしょうか?
③一つは、移住の場所の情報探しです。具体的に、場所(連絡場所も含め、あらゆる移住先の具体的情報です)。無収入に等しい被災者です。この状況にある被災者の経済面、仕事、生活、住居、子どもの学校、被災者を迎え入れる温かい町の雰囲気、できれば一家族ではなく、同じ何人かの村人たちが共に近くで住める状態に。主に被災者は、農業、畜産、林業、漁業で子どもの時からその生活に慣れ親しんできました。できれば、似た環境にご紹介できたら、と思います。
また被災者の多くは、二世代、三世代の祖父母と共に生活していて、家族が離れることは考えられない方々でした。可能なら、再び家族皆が共に生活できる家、古民家などもご紹介いただけましたら、ありがたく存じます。
④皆様のネットワークで、これからは被災者を救う運動を広げていっていただけませんでしょうか? そして、この、情報を集め、発信していただく仕事を、ボランティアでしていただけます方のお申し出をいただけませんでしょうか?
一人の力では実践は難しいことでしょう。しかし一人一人が心を寄せ合い、知恵を出し合い、「被災者を救う、私たちの手で」という目標を持って、一歩行動に移した時に、波紋は波紋と成り、皆様を動かす力となり、本当に被災者を救うことができるのではないでしょうか?
⑤ご自分の得意とする分野をもって、お一人お一人の才能を生かし、助けていただけませんでしょうか? パソコン、通信、農業、漁業、林業、果樹園、畜産、医師、アロマセラピー、マッサージ、建設業、料理家、保育士、看護師、教師、父、母、若い力、植木屋、水道業、ミュージシャン、スポーツ、落語、マジック、絵描き、手芸家。すべての能力が、一人一人の能力と参加が被災者たちを助ける力になると思います。他人任せではなく、一致団結して被災者を救うべく立ち上がっていただけませんでしょうか? お一人お一人の才能、エネルギーは、この世で役立つために天から授かった賜物と思います。日本人は善きことに向かっての団結心は強いと思います。私たちの手で、この日本を善くするため、善きことのために努力していただけませんか?
被災者を救うという目標のためにリーダーになっていただけます方のお申し出を心からお待ち申し上げております。日本国内には、善意ある奉仕団体が数多くございます。しかし残念なことに、横の連絡はなく、バラバラに活動しております。それはとても残念なことです。互いが交流を深め、情報交換をし、目標に向かって団結し合うなら、互いの能力はもっと発揮されるのではないでしょうか? 奉仕団体からの問い合わせも、心からお待ち申し上げております。
【被災者の声】
「一年、二年はまだよかった。三年になったら、本当にきつい。誰も振り向いてくれない。」
「年寄りの一人暮らしは可哀想。孤独死、自殺者が多くなった。」
「(双葉町の)井戸川元町長さんは、鼻血について良く言ってくれた。我々は言いたくても言えない環境にある。被曝しているからか、抵抗力が弱くなったからか、とても疲れる。いわゆるブラブラ病と診断される人が多くなった。」
「極端に免疫力が低下し、疲れやすく、倦怠感がひどくなった。災害前は、風邪などめったにひかなかったのに、今は簡単に風邪をひく。下痢、咳が多くなり、除染作業やがれきの片付けをした後は、次の日からすごい倦怠感に襲われる。鼻血のことはウソじゃない。被災者に聞けば解る。ほとんどの人が体験している。」
「原爆症の症状を調べたら、同じ症状が出始めたと感じる。」
「ボディー検査、甲状腺検査の結果は、ただ『異常ありません』で来る。我々に検査の詳しい数値は知らせられない。国のみが知っている。データを我々に知らせず、『信用しなさい』というのはおかしい。」
「放射線量測定器は役場からもらった。個人で何種類も買い求めた人もいる。しかし、どの測定器もみな異なるので、何を信じたら良いのかわからない。」
「都路は場所によって放射線量が異なるのも確かです。今は田植えのシーズンです。しかしできた米、作った野菜は、私のところでは食べません。作った野菜は捨てています。農業をしてきた私たちは、他にやることがありません。捨てると解りながら、しないわけにはいかないのです。」(私はこの言葉に、被災者の悲しみの深さに、想像を絶する魂の苦悩を感じました。)
【放射能の影響は?】
山村の広野町、川内村、そして今年の4月からは都路町の保育園、幼稚園、小学校、中学校が開校しました。水道水も基準値以内とのことで、飲料水として飲んでいるようです。果たして本当に大丈夫でしょうか?と心配になります。
被災者の話では、放射能の人体への影響は、七、八年後に表面化するとのことです。生活のために除染作業、がれき処理などに被災者は行っていますが、その後遺症が被災者方の命取りにならなければ良いが、と私は心配しています。
私は皆様に被災者方への物資支援、また義援金のお願いをしながら、最近、戸惑いを感じることもあります。帰還宣言をした役場や役場を支える支援団体が情熱を傾けて帰還を促し、放射能汚染への警戒心もなく、放射線量が基準値以内だからと言って、乳幼児の飲料水に水道水を与えています。無防備に喜んで帰り、村の再建を、と意気込む村人の姿や、役場職員の復興への情熱に接した時、自立を促す役場の職員と、被爆を恐れ戸惑う被災者とのギャップに戸惑いを感じるのです。七、八年後の被曝後遺症が現実化されないように、と祈る心で本気に私は心配しています。
【今後の物資支援について】
すでに帰還宣言をされて、帰村しつつある村人からの要請に対しては、自治会長さんの情報を元に、村人たちに物資を送っております。また帰還宣言をされていない所は、仮設住宅の自治会長、または町村の被災者代表に送っています。
これから物資支援をするところを挙げます。帰還宣言をされた町村の被災者からの要請に応える支援と、津
波で財産を失った方の転居に際しての支援。2011年から放射能汚染のために自宅に入ることができなかった方への支援(この方々の住まいは、ネズミなどの動物たちの住処になっており、湿気、カビで全財産を処分しなければならず、寝具を始め生活必需品の支援が必要です)。また東電の補助金、支援品が不足のまま不自由な生活をしておられる自主避難者、借り上げ住宅への支援を継続させていただきます。つまりは、南相馬、浪江町、双葉町、大熊町、富岡町、楢葉町、広野町、川内村、都路町、葛尾村、飯舘村の方々です。
被災者すべてが私たちの支援の対象です。たとえ福島県外であっても、苦しんでおられます方々は、皆様、大切な友、仲間と思っております。
どうぞ皆様、可能の中で、温かい手をさしのべて下さいますように、よろしくお願い申し上げます。
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【被災地への支援に関するお問い合わせ】
福岡百子
FAX 047-346-8675
携帯 080-5547-8675
f.mom.1941@ezweb.ne.jp
(恐れ入りますが、これらの連絡につきましては
AM10:00~PM5:30までの間に頂けますようお願いいたします)
なお、こちらのリンク先には現在被災地から要請を受けている、具体的な支援品のリストを掲載しております。併せてご覧いただければ幸いです。
※当ブログは福岡氏より委託を受けた、前野賢一郎(maeken24@ybb.ne.jp)が更新作業等の管理・運営を行っております。
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日頃より、被災地のためにお心をお寄せ下さり、お祈りや物資支援、義援金など、また温かい思いで福島の方々をご心配していただいております皆様に心から感謝申し上げます。今回はいくつかのお知らせを申し上げます。
①福島の現状はますます過酷になりつつあります。それは放射線量の高いところに帰還宣言をされ、被災者の意志とは別に帰還を促されていることです。もともと素朴で、自己意志を示すことに不慣れな福島の方々は、不条理と知りつつも、為す術が解らず、逆らうことができないでおります。
②支援者の皆様には、為す術を知らない福島の被災者のために、生きる方法を考えてはいただけませんでしょうか? もはや国を責め、被災者の行動を責め、国民の無関心を責めることを止め、いかにしたら福島の被災者を救えるのか、私たち支援者が知恵を絞って救済のために積極的に動いていただけませんでしょうか?
③一つは、移住の場所の情報探しです。具体的に、場所(連絡場所も含め、あらゆる移住先の具体的情報です)。無収入に等しい被災者です。この状況にある被災者の経済面、仕事、生活、住居、子どもの学校、被災者を迎え入れる温かい町の雰囲気、できれば一家族ではなく、同じ何人かの村人たちが共に近くで住める状態に。主に被災者は、農業、畜産、林業、漁業で子どもの時からその生活に慣れ親しんできました。できれば、似た環境にご紹介できたら、と思います。
また被災者の多くは、二世代、三世代の祖父母と共に生活していて、家族が離れることは考えられない方々でした。可能なら、再び家族皆が共に生活できる家、古民家などもご紹介いただけましたら、ありがたく存じます。
④皆様のネットワークで、これからは被災者を救う運動を広げていっていただけませんでしょうか? そして、この、情報を集め、発信していただく仕事を、ボランティアでしていただけます方のお申し出をいただけませんでしょうか?
一人の力では実践は難しいことでしょう。しかし一人一人が心を寄せ合い、知恵を出し合い、「被災者を救う、私たちの手で」という目標を持って、一歩行動に移した時に、波紋は波紋と成り、皆様を動かす力となり、本当に被災者を救うことができるのではないでしょうか?
⑤ご自分の得意とする分野をもって、お一人お一人の才能を生かし、助けていただけませんでしょうか? パソコン、通信、農業、漁業、林業、果樹園、畜産、医師、アロマセラピー、マッサージ、建設業、料理家、保育士、看護師、教師、父、母、若い力、植木屋、水道業、ミュージシャン、スポーツ、落語、マジック、絵描き、手芸家。すべての能力が、一人一人の能力と参加が被災者たちを助ける力になると思います。他人任せではなく、一致団結して被災者を救うべく立ち上がっていただけませんでしょうか? お一人お一人の才能、エネルギーは、この世で役立つために天から授かった賜物と思います。日本人は善きことに向かっての団結心は強いと思います。私たちの手で、この日本を善くするため、善きことのために努力していただけませんか?
被災者を救うという目標のためにリーダーになっていただけます方のお申し出を心からお待ち申し上げております。日本国内には、善意ある奉仕団体が数多くございます。しかし残念なことに、横の連絡はなく、バラバラに活動しております。それはとても残念なことです。互いが交流を深め、情報交換をし、目標に向かって団結し合うなら、互いの能力はもっと発揮されるのではないでしょうか? 奉仕団体からの問い合わせも、心からお待ち申し上げております。
【被災者の声】
「一年、二年はまだよかった。三年になったら、本当にきつい。誰も振り向いてくれない。」
「年寄りの一人暮らしは可哀想。孤独死、自殺者が多くなった。」
「(双葉町の)井戸川元町長さんは、鼻血について良く言ってくれた。我々は言いたくても言えない環境にある。被曝しているからか、抵抗力が弱くなったからか、とても疲れる。いわゆるブラブラ病と診断される人が多くなった。」
「極端に免疫力が低下し、疲れやすく、倦怠感がひどくなった。災害前は、風邪などめったにひかなかったのに、今は簡単に風邪をひく。下痢、咳が多くなり、除染作業やがれきの片付けをした後は、次の日からすごい倦怠感に襲われる。鼻血のことはウソじゃない。被災者に聞けば解る。ほとんどの人が体験している。」
「原爆症の症状を調べたら、同じ症状が出始めたと感じる。」
「ボディー検査、甲状腺検査の結果は、ただ『異常ありません』で来る。我々に検査の詳しい数値は知らせられない。国のみが知っている。データを我々に知らせず、『信用しなさい』というのはおかしい。」
「放射線量測定器は役場からもらった。個人で何種類も買い求めた人もいる。しかし、どの測定器もみな異なるので、何を信じたら良いのかわからない。」
「都路は場所によって放射線量が異なるのも確かです。今は田植えのシーズンです。しかしできた米、作った野菜は、私のところでは食べません。作った野菜は捨てています。農業をしてきた私たちは、他にやることがありません。捨てると解りながら、しないわけにはいかないのです。」(私はこの言葉に、被災者の悲しみの深さに、想像を絶する魂の苦悩を感じました。)
【放射能の影響は?】
山村の広野町、川内村、そして今年の4月からは都路町の保育園、幼稚園、小学校、中学校が開校しました。水道水も基準値以内とのことで、飲料水として飲んでいるようです。果たして本当に大丈夫でしょうか?と心配になります。
被災者の話では、放射能の人体への影響は、七、八年後に表面化するとのことです。生活のために除染作業、がれき処理などに被災者は行っていますが、その後遺症が被災者方の命取りにならなければ良いが、と私は心配しています。
私は皆様に被災者方への物資支援、また義援金のお願いをしながら、最近、戸惑いを感じることもあります。帰還宣言をした役場や役場を支える支援団体が情熱を傾けて帰還を促し、放射能汚染への警戒心もなく、放射線量が基準値以内だからと言って、乳幼児の飲料水に水道水を与えています。無防備に喜んで帰り、村の再建を、と意気込む村人の姿や、役場職員の復興への情熱に接した時、自立を促す役場の職員と、被爆を恐れ戸惑う被災者とのギャップに戸惑いを感じるのです。七、八年後の被曝後遺症が現実化されないように、と祈る心で本気に私は心配しています。
【今後の物資支援について】
すでに帰還宣言をされて、帰村しつつある村人からの要請に対しては、自治会長さんの情報を元に、村人たちに物資を送っております。また帰還宣言をされていない所は、仮設住宅の自治会長、または町村の被災者代表に送っています。
これから物資支援をするところを挙げます。帰還宣言をされた町村の被災者からの要請に応える支援と、津
波で財産を失った方の転居に際しての支援。2011年から放射能汚染のために自宅に入ることができなかった方への支援(この方々の住まいは、ネズミなどの動物たちの住処になっており、湿気、カビで全財産を処分しなければならず、寝具を始め生活必需品の支援が必要です)。また東電の補助金、支援品が不足のまま不自由な生活をしておられる自主避難者、借り上げ住宅への支援を継続させていただきます。つまりは、南相馬、浪江町、双葉町、大熊町、富岡町、楢葉町、広野町、川内村、都路町、葛尾村、飯舘村の方々です。
被災者すべてが私たちの支援の対象です。たとえ福島県外であっても、苦しんでおられます方々は、皆様、大切な友、仲間と思っております。
どうぞ皆様、可能の中で、温かい手をさしのべて下さいますように、よろしくお願い申し上げます。
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【被災地への支援に関するお問い合わせ】
福岡百子
FAX 047-346-8675
携帯 080-5547-8675
f.mom.1941@ezweb.ne.jp
(恐れ入りますが、これらの連絡につきましては
AM10:00~PM5:30までの間に頂けますようお願いいたします)
なお、こちらのリンク先には現在被災地から要請を受けている、具体的な支援品のリストを掲載しております。併せてご覧いただければ幸いです。
※当ブログは福岡氏より委託を受けた、前野賢一郎(maeken24@ybb.ne.jp)が更新作業等の管理・運営を行っております。
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by momofukuoka
| 2014-05-24 01:00
| 福島の被災地の現状