原発の災害があって丸4年となりました。考えてみますと、災害の時に産まれた赤ちゃんが4歳児として歩み始めたということです。それだけの被災者皆さんのかけがえのない命と人生が踏みにじられ、台無しにされてしまっている。そして被災者の皆さんは忍耐に忍耐を強いられ、健康をボロボロにされ、家族、身内を引き裂かれ、人間の幸せのあらゆる条件を根底から略奪された状態で放置されてしまっているのです。しかもその状況について、誰も責任を取ることが無く、対策を積極的に取ることの熱意も感じられず、希望をもって歩める方針も立ててもらえず、被災者の故郷、自宅は放射線で汚染され、いまだ放射線量が高くて住める状態ではないのです。その地に、国は帰還宣言を目標に、住民を帰そうとしている現実。この状態は、この世の地獄とは取れませんでしょうか?
「原発さえなければ!」とNHKテレビの“飯館村”のドキュメント番組で被災者が語っていましたが、福島被災者の地獄のような日々を1日も早く解決することを、私はオリンピックよりも何よりも、国を挙げての最優先課題にしていただきたいと思います。被災者皆さんの訴えは、“今は聴いてもらえなくなった。議員も大臣も総理にも”と被災者は言います。皆様、国を挙げて、福島の「今」を見つめ直していただき、お一人お一人の胸の中で眠っておられます「愛の炎」をもう一度燃やし、全力を挙げて被災者を救うべく、情熱を傾けていただきたく、心からお願い申し上げます。
【被災者からの電話】
災害から5年目を迎えた今、我が家には急に被災者の方々からの電話が多くなりました。連日鳴り響く電話の被災者の声は、怒りと悲しみ、絶望とやり場のない苦悩のうめき声、ため息の声です。生きる力、気力が無くなってしまった被災者方の声です。私がお聴きした被災者の生の声を少しだけご紹介させていただきます。(被災者の個人情報のこともありますので、今回は町名等を省かせていただきます。)
「家を建てるために業者さんにお願いしました。しかし私たちが業者さんに従わざるを得ないのです。設計図通りにはいかず、業者の都合に合わさざるを得ないのです。“ここは縮めてください”とか、“これは作れません”とか途中で言われるのです。また“資材がない”とか、家も予定通りに建ててもらえず、いつ引っ越せるのかわからないのです。」
「建築業者さんと相談したくても、自宅には来てもらえないために、仕事を休んで遠方の事務所まで私が出向いて行かねばならないのです。生活のために働いている私は、なかなか休みを取ることができず、相談にも行けず、家の建築も思うように行かないのです。業者の人手が無いとか、資材が無いとか言われるのです。国の仕事にとられ、福島のためには人でも資材も無いようなのです。」
「障害者のために集まる場所をプレハブで作ることにしました。建てる際、トイレ設置も頼んだはずです。だのに、ほぼ完成した今になって、“トイレは作れない”と言うのです。交渉をしているのですが・・・。」
(普通、今は、お客の望みを優先し、業者は下手に出る時代ではないでしょうか? しかし福島の被災者は、立場が逆になっていることに私は驚愕いたしました。皆様は福島のこの状況をどうお感じになられましたでしょうか?)
「町は放射能が高い。我々は放射能のある所に帰りたくない。だのに、“平成28年3月までは、精神的賠償金は出すが、後は出さない”と言う。国からの圧力がかかるのです。稲作りも未だ町全体の許可は出ていない。だのに“野菜を作ってよい”と来た。我々は作っても食べたくない。子供たちはもう町には帰らない。若者がいない所、何も無い町にどうやって住めるか? 一番辛いのは、家族が分断されたことです。」
「小高区には小学校が4校ある。学校は全部廃校です。自宅も、そして今いる仮設も0.3マイクロシーベルトある。“28年4月には住民を帰す予定”と言う。“小高に商業施設を作る”と言う。住める状態ではない。我々の仮設で帰る人はいない。人間は帰れない。小高は放射能の問題があるために、国の環境省の管轄に入る。だから町が口をはさめないのです。“商業施設を作ると言ったけど、人間は帰れないのだから、イノシシに買ってもらうのかネ”と冗談を言う人もいる。」
「常磐道開通と言ったけど、大熊町は原発の近くです。」
【不安と孤独から鬱病に…】
四畳半2間に3~4人。仮設の悪環境、希望も目標も立てられない毎日。避難先での冷たい視線。経済的不安。心を話せる友、仲間がいない孤独。そして鬱病に。鬱病になられた方々が本当にたくさんおられます。福島の被災者のように、人の許容量を超えた苦悩の連続の年月でしたら、どんな強靭な心の持ち主でも、身も心もボロボロになって当たり前でしょう。
私は毎日悩みます。鬱病になってしまった被災者をどうやったらお救いできるのか? 被災者をどうやったら正常な生活に戻していただけるのか? 私は全く力の無い、一主婦にしか過ぎません。私には、こうして福島の現実の姿をお伝えし、一人でも多くの方に、“福島の被災者の友”になっていただくことをお願いすることしかできません。
【2度とない人生を支え合って】
私が他者の命の大切さに目覚めましたのは、43歳のとき、胃がん末期で、私の1分後の命が保障されていないということを体験したからでした。その時、私の1分1秒はいただきものであることを悟ったからでした。その時以来、自分の命も他者の命も、生きとし生ける万物が“いとおしい”と思えたからでした。2度と生まれることのない人生、“幸せにならなければ嘘”と思えたからです。どんな方も。私は無力な主婦です。偉そうなことを言える立場ではありません。今までもブログで失礼なことを言ってきたかもしれませんが、どうぞお許しくださいませ。
今私たちが生きている世の中は、不条理な出来事があまりにも多すぎると感じます。人間に多少の欲があるのは、生きるためのバネとして天から戴いたのだと思いますが、欲にも節度が必要な気がします。またどんな人の心にも「愛の心」が眠っていると思います。そして「幸せを願う心」も。この世界は、助け合うことによって、互いの幸せを求め合って生きるようにと、人間は造られたのだと思います。人間は一人だけで幸せになるのは難しいと思います。他者と支え合うことによって、築いていけるものだと思います。
【支援品をお願い申し上げます】
福島の被災者を皆様のお力によってお救いくださいますよう、よろしくお願い申し上げます。福島の被災者は今なお生活消耗品、食品、義援金のご支援など求めております。ご不明な点は、私、福岡までお問い合わせくださいませ。ご支援いただけます方は、被災地をご紹介申し上げます。どうぞよろしくお願い申し上げます。心から感謝申し上げつつ。
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【支援品をよろしくお願い申し上げます】
支援が必要な状況は変わっておりません。皆様の優しいお気持ちをどうぞおよせください
福岡百子
携帯 080-5547-8675
f.mom.1941@ezweb.ne.jp
(恐れ入りますが、これらの連絡につきましては
AM10:00~PM5:30までの間に頂けますようお願いいたします)
なお、こちらのリンク先には現在被災地から要請を受けている、具体的な支援品のリストを掲載しております。併せてご覧いただければ幸いです。
※当ブログは福岡氏より委託を受けた、前野賢一郎(maeken24@ybb.ne.jp)が更新作業等の管理・運営を行っております。
なお、英語版ブログ Reality of Fukushima (Voice of Momoko Fukuoka )http://momfukuoka.blogspot.jp/もあります。
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「原発さえなければ!」とNHKテレビの“飯館村”のドキュメント番組で被災者が語っていましたが、福島被災者の地獄のような日々を1日も早く解決することを、私はオリンピックよりも何よりも、国を挙げての最優先課題にしていただきたいと思います。被災者皆さんの訴えは、“今は聴いてもらえなくなった。議員も大臣も総理にも”と被災者は言います。皆様、国を挙げて、福島の「今」を見つめ直していただき、お一人お一人の胸の中で眠っておられます「愛の炎」をもう一度燃やし、全力を挙げて被災者を救うべく、情熱を傾けていただきたく、心からお願い申し上げます。
【被災者からの電話】
災害から5年目を迎えた今、我が家には急に被災者の方々からの電話が多くなりました。連日鳴り響く電話の被災者の声は、怒りと悲しみ、絶望とやり場のない苦悩のうめき声、ため息の声です。生きる力、気力が無くなってしまった被災者方の声です。私がお聴きした被災者の生の声を少しだけご紹介させていただきます。(被災者の個人情報のこともありますので、今回は町名等を省かせていただきます。)
「家を建てるために業者さんにお願いしました。しかし私たちが業者さんに従わざるを得ないのです。設計図通りにはいかず、業者の都合に合わさざるを得ないのです。“ここは縮めてください”とか、“これは作れません”とか途中で言われるのです。また“資材がない”とか、家も予定通りに建ててもらえず、いつ引っ越せるのかわからないのです。」
「建築業者さんと相談したくても、自宅には来てもらえないために、仕事を休んで遠方の事務所まで私が出向いて行かねばならないのです。生活のために働いている私は、なかなか休みを取ることができず、相談にも行けず、家の建築も思うように行かないのです。業者の人手が無いとか、資材が無いとか言われるのです。国の仕事にとられ、福島のためには人でも資材も無いようなのです。」
「障害者のために集まる場所をプレハブで作ることにしました。建てる際、トイレ設置も頼んだはずです。だのに、ほぼ完成した今になって、“トイレは作れない”と言うのです。交渉をしているのですが・・・。」
(普通、今は、お客の望みを優先し、業者は下手に出る時代ではないでしょうか? しかし福島の被災者は、立場が逆になっていることに私は驚愕いたしました。皆様は福島のこの状況をどうお感じになられましたでしょうか?)
「町は放射能が高い。我々は放射能のある所に帰りたくない。だのに、“平成28年3月までは、精神的賠償金は出すが、後は出さない”と言う。国からの圧力がかかるのです。稲作りも未だ町全体の許可は出ていない。だのに“野菜を作ってよい”と来た。我々は作っても食べたくない。子供たちはもう町には帰らない。若者がいない所、何も無い町にどうやって住めるか? 一番辛いのは、家族が分断されたことです。」
「小高区には小学校が4校ある。学校は全部廃校です。自宅も、そして今いる仮設も0.3マイクロシーベルトある。“28年4月には住民を帰す予定”と言う。“小高に商業施設を作る”と言う。住める状態ではない。我々の仮設で帰る人はいない。人間は帰れない。小高は放射能の問題があるために、国の環境省の管轄に入る。だから町が口をはさめないのです。“商業施設を作ると言ったけど、人間は帰れないのだから、イノシシに買ってもらうのかネ”と冗談を言う人もいる。」
「常磐道開通と言ったけど、大熊町は原発の近くです。」
【不安と孤独から鬱病に…】
四畳半2間に3~4人。仮設の悪環境、希望も目標も立てられない毎日。避難先での冷たい視線。経済的不安。心を話せる友、仲間がいない孤独。そして鬱病に。鬱病になられた方々が本当にたくさんおられます。福島の被災者のように、人の許容量を超えた苦悩の連続の年月でしたら、どんな強靭な心の持ち主でも、身も心もボロボロになって当たり前でしょう。
私は毎日悩みます。鬱病になってしまった被災者をどうやったらお救いできるのか? 被災者をどうやったら正常な生活に戻していただけるのか? 私は全く力の無い、一主婦にしか過ぎません。私には、こうして福島の現実の姿をお伝えし、一人でも多くの方に、“福島の被災者の友”になっていただくことをお願いすることしかできません。
【2度とない人生を支え合って】
私が他者の命の大切さに目覚めましたのは、43歳のとき、胃がん末期で、私の1分後の命が保障されていないということを体験したからでした。その時、私の1分1秒はいただきものであることを悟ったからでした。その時以来、自分の命も他者の命も、生きとし生ける万物が“いとおしい”と思えたからでした。2度と生まれることのない人生、“幸せにならなければ嘘”と思えたからです。どんな方も。私は無力な主婦です。偉そうなことを言える立場ではありません。今までもブログで失礼なことを言ってきたかもしれませんが、どうぞお許しくださいませ。
今私たちが生きている世の中は、不条理な出来事があまりにも多すぎると感じます。人間に多少の欲があるのは、生きるためのバネとして天から戴いたのだと思いますが、欲にも節度が必要な気がします。またどんな人の心にも「愛の心」が眠っていると思います。そして「幸せを願う心」も。この世界は、助け合うことによって、互いの幸せを求め合って生きるようにと、人間は造られたのだと思います。人間は一人だけで幸せになるのは難しいと思います。他者と支え合うことによって、築いていけるものだと思います。
【支援品をお願い申し上げます】
福島の被災者を皆様のお力によってお救いくださいますよう、よろしくお願い申し上げます。福島の被災者は今なお生活消耗品、食品、義援金のご支援など求めております。ご不明な点は、私、福岡までお問い合わせくださいませ。ご支援いただけます方は、被災地をご紹介申し上げます。どうぞよろしくお願い申し上げます。心から感謝申し上げつつ。
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【支援品をよろしくお願い申し上げます】
支援が必要な状況は変わっておりません。皆様の優しいお気持ちをどうぞおよせください
福岡百子
携帯 080-5547-8675
f.mom.1941@ezweb.ne.jp
(恐れ入りますが、これらの連絡につきましては
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なお、こちらのリンク先には現在被災地から要請を受けている、具体的な支援品のリストを掲載しております。併せてご覧いただければ幸いです。
※当ブログは福岡氏より委託を受けた、前野賢一郎(maeken24@ybb.ne.jp)が更新作業等の管理・運営を行っております。
なお、英語版ブログ Reality of Fukushima (Voice of Momoko Fukuoka )http://momfukuoka.blogspot.jp/もあります。
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by momofukuoka
| 2015-03-07 04:45
| 福島の被災地の現状