2011年3月に発生した福島原発の事故発生後、現在も仮設住宅等での避難生活を強いられている被災地の方々の状況をお伝えすると共に、支援の呼びかけなどを行わせて頂いております。


by momofukuoka
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真実を伝えていないマスコミ報道

ゴールデンウィークも終わり、テレビを通し、アベノミックスの経済効果について、消費税アップによる家庭経済への不安の声が流れる一方、旅行者が増えたという、明るいニュースが流れるようになりました。私は、「最近見るテレビの報道が真実なのでしょうか? 一般国民の目を真実から逸らすためにあらゆる報道などを通し、マスコミ界も影の力に操られているのではないのでしょうか?」と思うようになりました。なぜなら、福島原発被災者への国の対応に関して、テレビ・新聞・ネット上の報道で、偏った情報、実際の現状とは異なる情報が流され、そのために福島被災者は世間の冷たい視線にさらされ、追い詰められているからです。

私は皆様に申し上げたいです。「世間に流れる報道を鵜呑みにすることを止め、ご自分で真実を知るように、現実を知るようになさってみて下さい」と。福島の被災者の生の声に接していますと、最近のマスコミ報道の多くに、十分な真実を伝える客観性が欠けていると感じます。一方的な偏った視点の報道のために、当事者の人権が傷つけられ、弱者の人生が踏みにじられているような気がします。報道者にも、報道者としての責任と自覚を持っていただきたいと思いますが、私たちも報道情報への接し方について、自覚を持っても良いのではないでしょうか。


【政府発表の報道と現実の違い】
賠償問題における報道と現実の違いをお知らせいたします。2014年2月12日付の産経ニュースは以下のように伝えています。

「政府は昨年末、それまで掲げてきた“全員帰還”の原則を断念した。その直後に決まった国の新たな賠償指針は、戻る見通しの立たない“帰還困難区域”の2万5千人を対象に“故郷喪失慰謝料”を1人700万円、一括で支払うことにした。地価の高い都市部で家を買い直す費用も上乗せした。」

「原発事故の損害賠償 文部科学省の原子力損害賠償紛争審査会の指針に基づき、東京電力が支払う。財物や精神的損害などがあり、帰還困難区域は故郷喪失慰謝料が上乗せされる。同省の試算によると、30代の夫、妻、子供2人の持ち家4人世帯が福島県内の都市部へ移住した場合の総額は帰還困難区域で1億675万円、居住制限区域で7197万円、避難指示解除準備区域で5681万円。」

(http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/140212/dst14021215300003-n2.htm)

この情報は、福島原発被災地においては真実ではありません。夢また夢の話であり、これが実現されれば、被災者の苦労は無い。どうして政府は公表したことを実践してくれないのか? どうして報道は政府の「賠償指針」のみを伝え、それが全く実践されていないという現状は伝えないのか? 実践しないこと、実践できないことなら、政府は公表しないでください。マスコミは、政府と東電が本当にしていること、現実に行っていること、「真実」のみを報道してください、と申し上げたいと思います。

多くの国民は政府の発表を、新聞やテレビ、ネット上のものも含めてマスコミの報道を真実と思い、信じています。報道が現実と異なるとするなら、これは国民を欺くことではないでしょうか? 不正な情報に汚染された日本国民は、「福島原発被災者は、十分な補償を受けて生きている」と思い込み、被災者への視線は冷たくなり、どの被災者も苦しんでいます。

ある被災者の体験です。「引っ越したので、近隣に挨拶に行きました。そしたら、『あなたたちとは関わりたくないから来ないでくれ』と言われました。」この言葉は、大勢の被災者の方から聞きました。「私たちは避難先で友達を作ることはできません。『あなたたちはお金をもらって生きている』と言われます。外に出るのが怖いです。冷たい視線にさらされるからです。部屋にこもるしかありません。」


【災害の日から福島原発被災者がもらったお金】
くどいようですが、2011年3月から今日まで被災者がもらったお金について、再度まとめてみたいと思います。次回からは金銭以外の情報をなるべくお伝えしたいと思います。でないと、被災者はお金だけを問題にしていると錯覚を起こさせることになりますし、被災者の苦悩には多種多様な面があるからです。一側面の情報ですと、被災者の苦悩の本当の姿が解らないと思いますので、金銭に関する情報は今回を主にし、次回から他の情報を流したいと思います。

まず30キロ圏外は東電とは関係ないとされています。賠償金の対象は30キロ圏内の方です。

2011年に対象者の家族に100万円(2人でも5人でも100万円)、単身者に75万円が出ました。

その後は、精神的賠償金のみ。これは、領収証(生活消耗品、食品以外)を添えて申請し、通った人にのみ、通帳に入金されました。しかし、そうした被災者も通帳を見て気づきました。最初にもらったと思っていた金額(家族100万円、単身者75万円)が、通帳から差し引かれていたのです。東電の人の説明によると、「100万円は仮払金だから精算したまでです」とのこと。

精神的賠償金は、1人月額10万円が3ヵ月分まとめて出ました。

「月10万円では生活できないから」と言って、弁護士を通して賠償を申請した人は、2011年以降、1銭も未だにもらっていません。

20キロ圏~30キロ圏内の人は、2012年8月で精神的賠償金の支払いは終了しました。

20キロ圏内の人でも、避難指示が解除された都路町は2015年3月末で支払い終了予定です。政府は順次11の市町村の指定解除を検討し、賠償金も打ち切る方向に行くようです。

津波被害者に対しては、東電には関係ないとされていて、津波被害者への対応は国の責任のようです。災害当初、全壊は100万円、死亡者に対しては、世帯主500万円、他の方には250万円支払うと言うことでした。

現在、帰還困難区域の大熊町の方の話によると、その方の場合の補償額は、1平米700円、1坪2100円です。300坪あったとしても63万円です。これでは、土地を買っても家は建てられず、家を建てても生活費が無い。この金額は、固定資産税によって決められ、建築年数によって異なります。農協や銀行のローンを抱えている人は、支払いを求められ、口座から引き落とされています。原発で住めない家のローンも払わなければならないのです。大熊の家、土地を、国は「買い取る」とは言わない。「補償する」としか言わない。

災害復興住宅も遅々として進んでいません。南相馬では、今年4月20日に第1回目の災害復興住宅の引っ越しがありました。なんとたったの28戸です。競争倍率は26倍だったとのこと。しかも、平成29年3月までは無料ですが、後は家族の総所得によって家賃は上昇します。月1万円の人も居れば、10万円の人も居るという。何という不条理でしょう。

私は、どうして福島の災害復興住宅建設が少しも進まないのかと、不思議でなりませんでしたが、最近思いますことは、政府は最初から被災者を帰還させるつもりでいたので、復興住宅を建てるつもりがなかったのではないか、ということです。これ、私の勘違いでしょうか?


【福島の原発被災者がいただいた義援金】
被災当初、全国の皆様はたくさんの義援金を、心を込めてご寄付されました。私たちは当然、それが被災者の手に渡るものと確信しておりました。しかし、どれだけ集まり、どのように使われたのかは解りませんが、私がお伝えできるのは、被災者方から伺った情報です。市町村によって多少異なりましたが、1回3万円くらい。1回の所もあり、3回の所もありました。被災者の皆様は感謝しておられました。

「被災者にとって悲しかったことは、国から1銭ももらっていないこと。金額ではない。国民を思う心が欲しかった。」

「国からはいまだに我々に謝罪の言葉がありません。私達がこんなに苦しんでいるのに。福島の原発被災者に対し、謝罪の言葉が1回くらいあっても良いのではないか。我々は原発ができる時も反対しました。あの時も国は強引だったけど、今もあらゆる面で強引です。我々の話は聞いてくれない。陳情も叫びも聞いてくれない。まったくの無視です。住まいも環境も健康も人権も、何もかも無視です。今は放射線量の高いところに我々を帰そうとする。それは我々に“死ね”ということです。“水も野菜も米も安全だ”と国は言う。仮設でさえ、0.3マイクロシーベルトあります。」

「国が言う放射線量についても、実際は3倍ある。放射線量についての情報も、誰を、どれを信じて良いかわからない。“井戸水は深いので、放射能は下の方にあるから、上の方の水は安全だから飲んでも良い”と言われた。国に“10ベクレル”と言われた水道水を、仙台で有料の放射能測定にかけたら30ベクレルありました。帰還しても、除染は不十分です。水も野菜も米も安心して飲食できる状態ではない。店も病院も乏しいところで、生活はできないでしょう。帰還宣言する前に、国は自ら現場に出向き、本当に住めるか否かを検証してください。」


【最近の被災者】
皆様意気消沈しておられます。やっと生きている感じです。我が家には被災者の方々からの電話や手紙も多く、訪ねて来られる方も多くなりました。私は我が家が被災者の心の安らぎの場所になれば良い、と思っています。黙って話を聞き、黙ってもてなす。一緒に心を寄せ合い、一緒に泣き、笑う。被災者の方々には、理解者、心の友、手足を伸ばせる安らぎの場が必要です。皆様、福島の方々の苦悩をわかり合える、真の友であってください。そして、多くの方々に福島の現状をお伝えし、1人でも多くの方々に、福島の友になっていただけますよう、私のブログ、パンフレットをご活用下さい。そして、おできになられます方は、小さなご支援をよろしくお願い申し上げます。


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【被災地への支援に関するお問い合わせ】
福岡百子
FAX 047-346-8675
携帯 080-5547-8675          
f.mom.1941@ezweb.ne.jp
(恐れ入りますが、これらの連絡につきましては
AM10:00~PM5:30までの間に頂けますようお願いいたします)

なお、こちらのリンク先には現在被災地から要請を受けている、具体的な支援品のリストを掲載しております。併せてご覧いただければ幸いです。

※当ブログは福岡氏より委託を受けた、前野賢一郎(maeken24@ybb.ne.jp)が更新作業等の管理・運営を行っております。
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by momofukuoka | 2014-05-13 06:01 | 福島の被災地の現状